インプラントQ&A
- Q1
- 最近、インプラント治療の話題を新聞や雑誌でよく見かけますが、海外ではもっと頻繁に行われているのでしょうか?
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- A
- インプラント治療はアメリカやヨーロッパなどの先進国では日本よりもっと普及しています。お隣の韓国でも急速にインプラントの治療例が増えています。日本は先進国のなかでインプラントの治療例はまだまだ少ないのが現状です。
- Q2
- インターネットで調べたところ、「インプラント治療はまだ確立された分野ではない」と言う先生がいました。本当に安全なのでしょうか?
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- A
- インプラントが歯科治療に取り入れられて数十年が経過し、多くの研究や臨床実績から安全性、長期安定性が科学的に証明されています。
- Q3
- 友人にインプラントの経験者がいないために、体験談を聞くことができません。インプラントと入れ歯とではどこがちがうのでしょうか?
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- A
- 入れ歯は歯茎にのせ、残っている歯にとめがねをかけてはめるため、しっかりと固定・安定させることが難しく、固いものなどは十分に噛むことができない場合があります。また、「気持ちが悪い」「話しにくい」「年寄りっぽい」なども入れ歯の問題です。
これに対し、インプラントは骨に埋め込んで固定されるので自分の歯のようになんでもしっかり噛むことができ、違和感もありません。また、天然の歯のような自然な人工歯を取り付けることによってきれいに治療することも可能です。
- Q4
- インプラントのメリットとデメリットを教えてください。
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- A
- インプラントのメリットは、「天然の歯と同じように噛める」「違和感が無い」「審美的である」「ブリッジのように隣の歯を削らなくてよい」などが挙げられます。
一方、デメリットとしては、「外科処置が必要である」「治療費が高額である(自費治療となる)」「治療期間が長い」などがあります。
- Q5
- 先日、「抜歯してインプラントにしましょう」と言われましたが、私としては残してほしいと思っています。どうしたらいいでしょうか?
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- A
- まず、抜歯しなければならない理由を歯科医に十分に説明してもらうことが大切です。「抜歯しない場合どうなるのか?」「インプラントにする場合はどのように治療し、どういう結果になるのか?」など、納得できるまで説明を聞きましょう。
- Q6
- 私は歯ぎしりがひどいのですが、インプラント治療は大丈夫でしょうか?
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- A
- 歯ぎしりによる大きな力がインプラントにかからないように、就寝時にナイトガードをはめることでインプラント治療が可能になります。
- Q7
- 金属アレルギーなのですが、インプラント治療は大丈夫でしょうか?
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- A
- インプラントに用いられる金属(チタン)は生体親和性が非常に高く、金属アレルギーを起こしにくい材料です。金属アレルギーのある方あるいは強く疑われる方には、金属アレルギー検査でチタンに対するアレルギー反応を調べてからインプラント治療が可能かどうかを判断することがあります。
- Q8
- 前歯が差し歯でたまに抜けて困ります。インプラントにすることは可能ですか?
-
- A
- 可能です。綿密な審査と適切な処置によって、前歯に良好なインプラント治療を行うことができます。
- Q9
- 15歳の娘が転んで前歯を折ってしまい、抜歯と診断されました。成長期ですが、インプラントは可能でしょうか?
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- A
- 一般的に成長期が終了する18~20歳になってからインプラント治療を行います。
- Q10
- インプラント治療の費用はどれくらいかかりますか?保険はきかないのでしょうか?
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- A
- インプラント治療は保険適用外(自費治療)になります。治療費は各歯科医院で異なり、数万~数十万円とかなり幅があります。当院では、1本約35~40万円です。
- Q11
- インプラントには外科手術が必要と聞きましたが、実際の内容を教えてください。
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- A
- インプラント手術は“2回法インプラント”といわれる、外科手術を2回行う方法が一般的です。1回目はインプラントを骨に埋め込む手術で、2回目はインプラントの頭出し手術(骨に埋め込んだインプラントにアバットメントと呼ばれる装置を連結します)です。2回目の手術は、1回目の手術から数ヵ月後(インプラントと骨が結合した後)に行います。
- Q12
- あごの骨がやせているとインプラントはできないのでしょうか?
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- A
- 以前は骨がやせているとインプラント治療が困難でしたが、技術・材料の進歩により、現在は骨をある程度再生させることが可能になり、骨がやせているところでもインプラントができるようになってきています。
- Q13
- インプラント手術を受けるにあたっての注意点を教えてください。年齢や全身疾患の有無によって受けられないこともありますか?
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- A
- インプラント治療を行うところだけでなく、必要に応じてむし歯治療や歯周病治療など他の歯の治療をしておくことが大切です。とくに歯周病の存在はインプラントに悪い影響を及ぼしますので手術前にしっかり解決しておく必要があります。インプラント治療に年齢制限はありませんが、外科処置に耐えられない人や、重症の糖尿病や内臓疾患がある人、あるいはヘビースモーカーの人などはインプラント治療が受けられないことがあります。
- Q14
- インプラントの手術を受ける前後で、とくに気をつけるべきことは何ですか?翌日は会社を休んだほうがいいのでしょうか?
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- A
- ブラッシングを励行してお口の中を清潔にしておいてください。そして風邪などをひかないよう体調管理に努めてください。喫煙をされる方は数週間前から禁煙をしておくこともインプラント手術を成功させるために大切です。翌日は良好な治癒のために必ずではありませんが、安静にしたほうがいいでしょう。
クインテッセンス出版
『科学が生んだ歯の治療 インプラント』より抜粋
ファミール歯科
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